2012年4月23日月曜日

4/21(土) 市川市ママさんバレーあおばクラブ 練習試合

練習試合の英語には2つの表現があると私は考えている。試合を想定して行う、主に味方のチーム内で行う練習を”a practice game”、他のチームと行う試合形式での練習を”a friendly game”と考えている。スタートから堅苦しくなってしまったが、今夜は、ママさんバレーのa friendly gameに立ち会った。
会場は自宅より近かったので、市川のママさんたちが車で自宅まで出迎えてくれた。相手のママさんチームのレベルは、私が同行したチームと同じようなレベルであった。
ママさんバレーの全国大会で過去にデータを詳細に取られた方がいる。9人制バレーボールの世界でこの方のお名前を知らない人はいない。森藤憲一さん。京都大学法学部卒らしく彼の指導は根拠を基にしている。特にデータを駆使しての根拠は、見事である。森藤さんが著書の中で述べている。
ママさんバレーの得点割合の45.5%が、実は相手ミスということである。そのミスの中でも、攻撃のミスが全体のミスの65.5%を占めている。打ち切れないトスが上がってきても思いっきりよく打ってしまって、ネットに直接当たってしまったり、ラインを超えてアウトボールになってしまったりするケースが多い(『9人制バレーボールのコーチング』(森藤憲一著 大修館書店 2003年)。
今夜のゲームでもお互いにスパイクミスが多かった。スパイクミスを減らすためには、トスが乱れたときの対応が大事である。まずは相手コートのエンドライン奥やコーナーにジャンプして両手パスでプッシュして入れることである。慣れてくれば、片手で操作できるようになる。次にレシーバーのタイミングをずらすために、フェイントやソフトスパイク(軟攻)で確実に相手コートに入れることである。
その前提として、スパイク練習ではフェイント、ソフトスパイク、プッシュ(両手、片手)からやるべきと思うが、ママさんたちは、これらを省いて、すぐに良いトスでバシバシ打つ練習を始める。これでは、良いトスがほとんど来ないゲームではスパイクミスが続出するのも当たり前である。相手の得点のほぼ半分は、自分たちのスパイクミスで献上しているという事実をしっかりと受け止めて、スパイク練習は、フェイント、ソフトスパイク、プッシュからスタートして欲しい。
明日は、昼過ぎまで千葉県ソフトバレーボール連盟主催のシルバー交流大会に参加。夕方からはアメリカンスクールの子供たちへの指導。

(画像は、森藤さんの著書。9人制に関してはバイブルである。私はこの本から6人制での指導のヒントを沢山いただいた。森藤さんとも10数年前には3度ほどお会いしたことがある。そのときは、韓国にも9人制の輪を広げるんだと積極的に韓国と日本を往復している最中であった。その後、ご自身が社長をされている会社の事業のほうに専念されていると風の便りにお聞きしているが、お元気でいらっしゃるのでしょうか・・・)

0 件のコメント: