2013年6月23日日曜日

Sat.June 22,2013 されどママさんバレー

昨夜、久しぶりにママさんバレーの強豪チームを指導した。千葉県内では常にベスト8以上に勝ち上がるチームである。全国大会にも数年前に出場している。固定制の6人制でゲームを行えば、県中学女子のベスト4の実力はある。たかがママさん、されどママさん。ママさんバレー侮るべからず。

サーブの指導では、ネットすれすれに通過するスピードサーブを実行してもらった。その為に、敢えて9人制バレーでは失敗となるネットインサーブをやってもらった。ネットすれすれのいわゆる「低空飛行サーブ」は、ネット上端に触れないようにサーブを実行しても上手くいかない。発想を変えて、ネット上端にボールの底が1cm接触するようにスピードボールを打つのである。

「〜しないように」という消極的な考えでなく、「〜するように」という積極的な考え方がゲームには必要だ。そして、実際の練習ではネットインサーブを狙っても、ネット上端に接触する確率は10%程度である。20%以上の確率になったら、接触する数値を5mmにすれば良い。

ゴム紐を使ってもよい。両アンテナのボール2個分の高さのところにゴム紐をくくりつけてネット上端の上方にゴム紐を張る。そしてゴム紐にA4サイズの色紙をテープで取り付ける。サーバーはその紙を狙い、ちぎれ落ちるまでサーブを打ち続ける。

ママさん達には、特売のチラシが狙い易いであろうか?はたまたブランド品バッグのチラシか?それともコーチ・ワタナベの似顔絵か?

ネットの中腹にボールを当ててしまうサーバーには、共通している失敗の原因がある。それは、腕だけでサーブを実行しているからだ。末端の力でプレーするとコントロールが上手くいかない。体幹からのパワーを使うことが大事だ。重心移動と腰の捻りで打つことで楽に大きな力を得ることができる。

この夜は、あいにく監督含めて、12名しかメンバーが集まらなかったので、5対5のミニゲームを行った。そうそう、お母さんに付き添ってきた小学6年生の女の子も一緒にプレーしたが、素早い動きはお母さん以上だ。聞くと、県でベスト8に残っているチームに所属しており、来週全国代表をかけての決定戦があるという。

親子でバレーができるなんて素晴らしい。お母さんが楽しんでいる姿を見て、その小学生もバレーを選んだのであろう。ママさんバレーを指導している私としても、ママたちの笑顔をもっと引き出すような指導の工夫が必要だ。

ママの笑顔がジュニアのバレー人口拡大のポイントだ。


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